全旋回工法とは、ケーシングを全周回転させることにより、岩盤や地中障害物を強力に掘削するオールケーシング工法です。インサートカッタや回転反力取り装置を使用することで施工性に優れています。
近年、基礎工事は多様化の傾向にあり、特に杭先端部の支持層への根入れ、転石層の掘抜き、都市再開発における地中障害物の撤去、地滑り地区における抑止杭の施工、周辺地盤を考慮した場所打ち杭の施工が増加しています。工事の大型化とともに施工コスト低減の要求も高まっています。
このようなニーズにお応えするのが当社の全旋回オールケーシング法です。
先端に当社独自のカッタを取り付けたケーシングビットを一方向に回転させながら圧入し、インサートカッタで溝を形成。 優れた掘りくずの排出性と、ハンマグラブシェルの食い込み性の向上で、施工能率をアップ。岩なども小割りすることなく円筒状でつかみ上げることができます。
都市再開発工事での地中障害物撤去はもちろん、硬土質層、転石層への掘抜き、岩盤への建込みも容易。 支持地盤への根入れも可能になりました。
特許第1920178号(インサートカッタの取り付け)
特許第2507619号(インサートカッタの取り付け)
地中障害物撤去の施工例(模式図)
CDシリーズの回転反力支持方法は、本体の周囲に回転反力取り用ウェイトを置く必要がなく、隣接建物との境界際に本体を寄せて作業ができるため、狭い現場でも楽に施工ができます。
また、回転反力取り装置の幅を本体幅以下に抑えたため、境界線に寄せた時にも容易に作業ができます。 CD1500、CD2000では回転反力取り装置が本体の4方向に取付可能なので、敷地境界際の現場状況に合わせた工事がいっそう容易に行えます。
形式 | L1 | L2 |
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CD1500 | 6,500mm | 8,650mm |
CD2000 | 8,500mm | 11,000mm |
CD3000 | 13,500mm | 16,200mm |
回転反力取り装置